[カブ隊]活動報告(2020年9月)”大阪湾の果てまでイッテQ!” (釣りと平和学習)

 構想期間約半年…。海のない奈良のスカウト達に(海が近い)泉南出身の隊長はなんとか釣りの楽しさを体験させたい…。昨年の海キャンで釣れた魚はたった4匹…しかも食べられるのは2匹だけ…そんな悔しい想いをバネに当初1泊で計画していましたが、コロナ影響で今回もやむを得ず日帰りの判断としました。それでも内容濃く、スカウトにとって良い経験になったかと思います。とりわけ今回は、団委員長、VS隊長はじめ、駆けつけてくれたRS隊スカウト、多くの保護者の方の支援と理解で成り立ちました。おかげ様で事故もなく、充実した活動になりました。この場を借りてあらためて御礼申し上げます。

 早朝キャンプ場に集合。心配していた台風12号も過ぎ去り、曇りながらも暑すぎずまずまずの天候。移動もコロナ感染対策と時短を考慮して観光バスを貸し切り、感染対策も万全に和歌山市加太地区を目指して出発です。渋滞もなく予定通り現地(加太港北の浜公園突堤)に到着。風は少しあるものの波は穏やか。釣れそうな予感です♪。まずはライフジャケットの身に着け方を教え、万一海に落ちた場合は「浮いて待て」を原則に安全教育を行いました。その後、いよいよ釣り開始です。

・釣果対策①

 今回は協力な助っ人、釣り考査委員でもあるVS隊長に講師をお願いし、釣りのマナー、危険行為、楽しみ方を伝授。

・釣果対策②

 竿は一人一本。道中、「隊長、今年はホントに一人一本やんなあ」と何度も聞いてくるスカウト、心配無用。今年は一人に一本ずつ竿を用意したよ。

・釣果対策③

 仕掛けはさびきに加え、くまスカウトが自作したブラクリ仕掛けで根魚も狙う…。さらにみんながやりがたっていたリール付きの竿も用意。

・釣果対策④

 時間はたっぷり3時間…。と鼻息荒く開始しましたが最初の1時間程ほとんどアタリはなく、買い出し担当のリーダーから、「釣れそうにないからそろそろB案(スーパーで小魚買い出し)実行するわ…」と言われる始末。それでも買い出しに出かけた直後、お~っ、キタキタ、サビキ仕掛けにイワシの群れがヒットし釣れ出しました。またブラクリ仕掛けにもチャリコ(小鯛)が釣れるなど、ボラにアイナメ、ガシラなど大なり小なり合わせて合計51匹を釣り上げました。内訳は、1組が13匹、2組が10匹、3組が28匹3組の優勝! なお、今回ブラクリ仕掛けには生きたエサ「青イソメを準備。予想通り、触ったことがないスカウトが大半でしたがこれも経験。最初は気持ち悪い~、と言いながらがんばって自分で針につけてもらいました。次回からはもう大丈夫やね。

 エサもちょうどなくなり、残すは感謝のみ。お世話になった釣り場の清掃を行いセンターへ移動。途中人形供養で有名な淡嶋神社に寄って安全祈願と感謝。神社からは道が細くバスが入れません。大リュックを背負い坂道を頑張って歩いてセンターに到着。ちなみに当センターは昔の軍の要塞跡地で、いたるところに砲台や弾薬庫の戦争遺跡が残っています。これらの遺跡を巡り、最後は防空壕の前で平和の尊さについてお話をしました。

 さて、野外炊爨の時間です。釣った魚の命を頂く。残さず全て美味しく頂くのが魚にとって供養となる、隊長はそう親に教えられまし た。今回、団委員長、VS隊長からあらためて命を頂く大切さを教えて頂きながら、スカウト全員がイワシの手捌きを経験させてもらいました。また、RS隊のT君が大きなボラをナイフで捌く様子をスカウトに披露。さすがです。同じくRS隊でありCS隊の副長補でもあるT君は火起こしや火の後始末、全体運営でスカウトを指導。きっとカブスカウトの憧れに映ったはずです。いつもありがとう。ちなみに釣った魚はB案で買ってきて頂いた小アジと一緒に唐揚げに。また鮭のホイル焼きと野菜炒めも加わり、豪華な夕食となりました。

 

最後、時間が押してしまい、片付けを保護者やリーダーの方にお願いすることになりました。この場をかりてお詫び申し上げます。スカウト諸君、時間がないからといって、やってもらって当たり前ではないよ。今後は自分ができることを考え、自ら行動や態度に移せるよう頑張ろう。これを今回の反省点とし次回の課題とします。
 事故もなく、時間も15分遅れ程度でキャンプ場に帰着しました。魚三昧の一日。本当にたくさんの経験をしました。サポート頂いた皆さん、本当にありがとうございました!

「あ~、楽しかった!」 スカウトのその一言が隊長にとって最高のご褒美です。