[カブ隊]活動報告(2020年12月)”感謝祭” (野外炊爨を通じた改善活動経験 & お世話になった方への感謝)

 野外炊爨を通じて、改善活動に取り組んでもらいました。
まず最初に、各組から改善計画を発表。発表内容をコンパネに貼り出し「見える化」。また、必要と思われる道具類も事前にリストアップしてもらい、「道具貸出所」を設置しました。
 「人に任せない、頼らない、あてにしない」、「自分は今何をすべきか、今自分は何ができるかを常に頭で考え行動すること、協力すること」、「人にお願いするときは丁寧な言葉と感謝の言葉を心がけること」、そして「制限 時間内に終わること」を着眼点としてスカウトに説明した上で、各リーダーで点数化し最優秀組を表彰することにしました。料理の内容は前回同様各組に任せましたが、「メニューを変える理由、変えない理由も考える」こととしました。とにかく自分で考えてもらうことが目的です。
 ちなみにメニューは、1組がロコモコと野菜炒め丼で、前回の韓国風豚キムチ丼だからハワイ風ロコモコに変更。国際色を豊かにするのが目的だそうです。2組は 前回と同じ豚の生姜焼きとなめこ汁。理由は、前回美味しくできたけどさらに極めるのだそうです。3組は免疫力がつくカレーライス。ごま油や生姜、ゴボウにレンコンなど普段使わない食材がありなかなかおもしろい。尚、3組は前回豚汁でしたが、「他のスカウトの意見も尊重する」との理由から、前回没案となったカレーライスを今回作ることにしたそうです。相手を尊重する気持ち、素晴らしい
  

 さて、計画書通り9:30からスタート。来賓のお客さんが来る11:00までにテーブルセットまで完了せねばなりません。うーん、今日に限って薪の火力が上がらなかったり、リーダーの人数も少なかったこともあり、スカウトに起因しないところで時間のロスが発生。結局食事を開始する頃には 12時近くになりました。それでもみんなで協力し、何とか感謝祭を始めることができました(寛大な気持ちの来賓の方々にお詫びと感謝です)。
 感謝祭ではスタンツとして組集会で練習したパントマイムショー(チャレンジ章関連)を披露。司会進行はスカウトに任せ、何をしているパントマイムか?をお客さんに当ててもらいました。最後はお楽しみ、育成会会長から頂いたレインボーラムネと、リーダーが用意した野口宇宙飛行士の特別ワッペンをクリスマスプレゼントとして贈り、今日の活動を終えました。
※注:野口宇宙飛行士はボーイスカウト出身で、現在ボーイスカウト・アンバサダーにも就任されています。

 尚、野外炊爨の採点結果は、1組66点、2組75点、3組71点と2組が優勝。次回の組集会で振り返りと組で自己採点をしてもらい、リーダー採点と比べてもらう予定にしています。味はどの組も満点でした。また、今回体験で女子2名(+妹さん)が参加してくれました。スカウトらしく親切に体験者に接してくれたように思います。体験者も楽しかったと言ってくれました。また、ビッグビーバー(小学2年生)をパントマイムショーに招待し、上進への動機づけとしてほんの一部ですがカブ隊の活動を見てもらいました。にぎやかな1日となりました♪

 

■隊長評価
 野外炊爨の改善活動を通じて「主体性、協調性、時間管理能力」を身に着けてもらうことを狙いとしました。 こちらの不手際もあり最重要課題とした「時間内に終えること」は達成できませんでしたが、概ね指導者の意図を理解して活動してくれたようです。やはり全て思い描いた通りには行きませんが、今回の活動を通じて「何かを感じてくれた」と思っています。貼り出した改善計画を何度も見に行って確認するスカウト、時間を意識して 腕時計を見ながら「〇時〇分!」と周りに伝えるスカウト(その頻度はだんだん減っていきますが…)、他の組のケンカを仲裁するスカウト、体験者に優しく接するスカウト、役割を決め合うスカウト、相手の意見を尊重するスカウトなどなど。また、くまスカウト中心に言葉使いも随分丁寧になってきました。わちゃわちゃ感は残り、全体行動としてはまだまだですが、個々のスカウトを見るとキラリと光るところが随所に見えてきました。今年度も残り少ないですが、少しでも活動を通じて成長してもらえたら嬉しい限りです。